なぜ大学に行くのか。心に響いた深い話

少し前のこと。

ある社長さんとお話しする機会があった。

いわゆる飲み会なのだが、経歴の話になり、大学に進学すべきかという話になった。

その社長さんは「大学に行ったほうがいい」と熱弁してくれた。

その理由、僕は衝撃を受けたので、共有したい。

今日はそんな話。



なぜ大学に行くのか

僕には子供が2人いる。

まだまだ小さいが、どう教育するかは今からでも考えておいた方がいい。

そして僕は工業高卒の18歳から働いてきた。

正社員から契約社員、派遣社員、短期バイト等、一通り経験してきた。

そして現在32歳。

30歳から、自分と向き合うことが増えたように思う。

「自分には何が向いているのか」

「自分はどんなタイプ(性格)なのか」

いわゆる「自分自身」について考えるようになった。

そんな時、前述した社長さんの「大学になぜ行くのか?」を思い出した。



高卒の方が、途中で進路を変えやすい

高卒で働くと18歳から。大卒だと22歳。院卒だと24歳。

僕にとって大学とは遊んでるイメージしかなく、それなら無駄な時間。

中途半端な大学に行くぐらいなら、18歳から働く方が絶対にいいと思っていた。

実際、今でもそう思うことはある。

僕は一番最初に働いた会社は、消防車の製造メーカーでの溶接業務。

特殊な車かつ国予算が絡む仕事なので、上半期は仕事がなく休みが多い。

繁忙期になると土曜出勤や残業が当たり前になる。そんな仕事だったが同世代と比べても給料が良かった。

結局、6年勤務して退職するのだが、その理由はもっと違うことをやってみたいと思ったから。

年齢にすると24歳。

でもよく考えてみると僕の同期の大卒の人は6年働くと28歳。院卒なら30歳になる年齢。

僕みたいに呑気に、隣の芝を見てる場合ではないかもしれない。

そうなるぐらいなら、大学に行かず、早く社会に出た方がいいのではないか。

これが僕の答え。



大学は、自分と向き合う場所

社長さんは、大学に行った方がいいと言った。

それは学歴でもなく、就職に有利とかでもなく、勉強のためでもなかった。

「高卒ですぐに働くと、高校に届く求人を先生に勧められ、狭い視野の中で仕事を決める。

そして自分には何ができるのかもよく理解せず、向き合う時間なく、すぐに働き始める。

お金も潤い、車を買い、彼女ができ、結婚を考える。そのまま惰性で働くしか無くなる。

大学は、自分と向き合える4年間。大学では自立を求められ、何でも自分でしないといけない。

学費も遊ぶお金も自分で稼がないといけない。高校までの教育と違い、縛られない。

大学という場所は、自分と向き合い、自分にはどんな可能性があって、何がやりたいのか。

何が得意で嫌いなものは何のか。それを見つけ、見極める場所。」

そのように話してくれた。

僕にとって、すごく衝撃だった。

もちろん、自分と向き合うことに4年も必要なのか?等、思うところがあるかもしれない。

そんな議論をしたいわけではない。

でも僕がここで感じたことは、

何も考えず大学に通う学生と、自分と向き合い見極める場所だと意識して通う学生の毎日は

全く違うものになるってこと。

真面目に勉強しようが、遊ぼうがサボろうが、浮き沈みの日常に意味を持たせることができるんじゃないかと思う。

ホリエモンのように、東大を中退する人もいる。

その事実をもったいないという人もいるかもしれない。

でももし、自分がやるべきことを見極め、もうここ(大学)にいる必要がないと感じたなら辞めた方がいい。僕はそう思った。

そして、僕の話に戻るけど、

僕は自分を見つめる時期が29歳頃から、だった。

もちろん分岐点は、いくつもあっただろうが、実際行動に移せたのは29歳。

大学に通っていたらどうなっていたか、それはよくわからない。

僕は今が一番楽しい、家族と一緒に過ごす時間が増え、充実してる。

十人十色の人生。

何が正解とか不正解とかはない。そもそも正解などない。

でも色々な考え方、捉え方を事前に知ることで、自分の価値観が覆されことがよくある。

社長さんの話は、そんな体験をさせてくれた。

僕の子供は、大学に行くのか。

どこかのタイミングで、社長さんの話をしてあげたい。