僕の兄は、大阪市城東区で英語教室を営んでいる。
この教室の特徴は、おとな向けであること。
つまり、大人から英語をもう一度学びたいと思った人が通っている。
ではここで問題。
どんな人が通ってると思う?
・仕事上、英語が必要になった男性
・海外旅行の予定がある女性
もちろんそういう人もいるが、少数。
では、どういう人たちが習いに来ていて、どういう人たちが長続きしているのか。
それは、趣味目的の人たちである。
趣味? 僕が兄から聞いたとき、驚いて聞き返してしまった。
つまり、何か明確な目的があるから英語を勉強しているわけではなく、英語を学びたいと思ったから習いに来ているということらしい。
正直、僕は意味不明だった。
目的があっての手段。英語学習は紛れもなく手段だと思う。
学生が勉強するのは、社会に出ても自立できるように。
運転免許をを取るのは、車を運転できるようになるため。
そうやって、目的ありきで手段があるのが一般的。
でも、Cherry tomatoに通っている人たちはそうではないらしい。
この記事で、「Cherry tomatoのココがすごい!」と宣伝したいわけじゃない。
時には、手段が目的になることがあるということ。
目的や目標がないなら物事を始めてはいけない、なんてことはない。
今日はそんな話。
なんのためにするの? 目的は必要なのか。
もし今、親から英語勉強したいと相談されたら「なんで?」と聞く。
もし今、嫁さんから絵を描きたいと相談されたら、「最終的にどうしたいの?」と聞く。
僕だけじゃないかもしれないけど、誰かが何かを始めようとすると「目的」を聞こうとする。
でももし、子供がオリンピックの影響で柔道をしたい!となったら「なんで?」とは聞かない。
僕は飛び跳ねて喜んで、近くの「柔道場」を探すと思う。
その違いは何だろう。
僕らは、物事に対して「目的」や「メリット」「デメリット」を考えてしまい、本人の「興味」や「直感」を無視してしまう。
でも、子供に対しては「目的」なんかよりも「興味」を持ってくれたこと自体が嬉しいから全面的に協力する。
明確な目的や目標を立てて、その手段を選ぶことは確かに大事だと思う。
でも、「楽しそう」「やってみたい」という想いが強いなら、目的なんて考える前にやり始めた方がいい。
興味を持ったら始めたらいい。目的は後付けで。
そんなことを考えていると僕にも思い当たる節があった。
僕は最近の大きな買い物で、ペンタブレットを購入した。
MBS放送のプレバトという番組を見て、水彩画や色えんぴつ画に興味を持ったのがきっかけ。
絵の描き方についてYoutubeで色々見ていると、デジタルイラストに行き着いた。
すごく面白そうで、wacomの液晶タブレット(液タブ)を購入した。
価格は7万円。結構高い。
一つ大切なことを言うのを忘れていたが僕は絵が苦手。
もちろん絵とは無関係の仕事をしている。
でも購入したい理由を嫁さんにプレゼンし、ようやく購入した。
この時の僕が購入したい理由に目的は全くなかった。
「描けたらかっこいい」「やってみたい」という想いだけだった。
もう購入して数ヶ月経つが、いまだに明確な目的はない。
でも楽しいし、このような絵を描きたいなーって思う目標もできた。
メリットデメリットを考えるより、直感を信じたい。
何かやり始める時に、メリットやデメリットを考えていると、なかなか始められないことってあると思う。
僕は特にそうで、例えば一冊の本1500円を買うのにレビューやブログを参考にする。
実際迷いに迷って、もういいやってなって興味すらなくなり、買わなくなる。
最近そうなることがすごく勿体なく感じてきた。
もちろん、興味持ったから即購入が正しいと思わないし、そんなお金の余裕もない。
でも、せっかく興味を持ったことを迷って辞めるぐらいなら、自分の「直感」を信じて一回やってみた方がいい。
もしハズレなら、辞めるまたは売れるものならメルカリで売ればいい。
その方が、きっぱり諦めがつくし、頭の中のやってみたいリストからも消すことができる。
意外とやりたいと思ったことは、いつまでも頭の中に残る。
最後に
迷えば迷うほど、実行できなくなる。
そういう節があるなら、とりあえず自分の思った通りに、始めるよう習慣付けた方がいい。
色々考えても、先のことはよくわからない。
思うようにやってみる。
僕が何かに迷ったとき、意識していきたい。